Lozenge Cross

鴇癸の現在進行中ブームな漫画やゲームの落書きとかSSを綴っております

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2006.12.27

境界線を越える理由

私をリボーンにハマらせた神様が
SSを書いてくれましたっやっほぃ!!
リボーン&ツナの4年後です
本人曰く、リボ×ツナではなく
あくまでもリボ+ツナ、だそうです

等身大の鏡の前、いつもは緩めに結ぶネクタイを一番上で締めた。

「決まったのか、ツナ」

ベッドに腰掛けて愛用の銃を慣れた風に手入れする、黒スーツを纏った子供が問うた。
ツナと呼ばれた少年は、鏡越しに子供を静かに見つめた。

「今ならまだ、間に合うぞ。日常にな」
「リボーン、」

その子供、リボーンはカチャンカチャンと分解した部品を組み直しながら言った。

「お前、なんか変なものでも食った?」

逃げ道を示すかのようならしくない発言をする子供に、少年は訝しがるように言った。

「ママンの料理しか食べてねーぞ。それに、これは昔ディーノにも言ったことだからな」

組み上げた銃を脇に置き、足を組む。
3歳くらいの容姿に、その黒スーツと纏う雰囲気はひどく不釣り合いだ。

「お前は、誰よりもボンゴレ10代目だ。それは周りも、4年間見てきたオレも保証してやる」

でもな、と顔を上げ、鏡に映る少年の顔を見る。

「どれだけ周りがなにを言おうが思おうが望もうが、最後に決めるのはお前だ、ツナ」

珍しく誉めるようなことを言う子供、いつもはすこぶるスパルタな家庭教師を凝視して…、少年は破顔した。

「あぁ、決めたんだ」
「なら聞くぞ。お前は、」

「何故マフィアのボスを選ぶ?」

少年は振り返ると、鏡越しに見ていたのから、正面向かって黒衣の家庭教師と対峙する。

「決めたんだ。オレがボスになることで大切な人達が平和に過ごせるなら…、その手段があるなら、10代目になろうって。オレにやれるなら…護りたいんだ」

それに…、とツナは思う。
2年前、アルコバレーノの呪いが解け、彼ら7人の止まっていた時間が動き出した。
それから、相変わらず年不相応の強さは持つものの、確実に彼らは成長している。

彼らは人の温かさを知らずに、長い月日を生きてきた。
ならば少しでも、その温かさを伝えることができれば。
口には出さず心の中で思った。

「お前に情けをかけられるとは、俺も堕ちたもんだ」

子供は心を見通すように、口元を笑みに形作る。

「そういうんじゃないよっ、銃向けるなよな」

焦った風に言う少年を、面白そうに眺めつつ子供は銃をおろした。

少年は数歩前に進み、ベッドに座っている、内面が自分よりもずっと大人びた子供の前に膝立ちで向き合った。自然と少年の方が少し見上げる形になる。

「俺一人だったら、今でも迷ってたかもしれない。でも獄寺君も山本も、お兄さんも来るって言ってくれたんだ。そんなに心配すんなって」
「別に心配なんてしてねーぞ」

肩をすくめる子供に苦笑しつつ、少年は続ける。

「リボーン、オレが10代目になるときは、ボンゴレの専属になるって約束、忘れてないよな」

何も言わない子供に、かまわず少年は続ける。

「俺はボンゴレ10代目になる。決めたんだ。だから、」

真摯な眼差しを子供に向け、少年は握手を求めるように右手を差しだした。
すると、子供は突然ベッドから立ち上がり、膝立ちする少年の前に片膝を付いて差し出された手を取った。
今度は逆に子供が少年を見上げて、言う。

「ボスがそんな風にするもんじゃねえぞ。しょーがねーな、ダメツナが。また暫くは、俺がみっちり鍛えてやる」

にやりと笑って、言葉は憎まれ口を叩き、しかし行動は恭しく、少年の手の甲に唇を落とす。

「約束は守るぞ、ボンゴレ10代目」

予期せぬ行動に、少年はキスされた手をびっくりした顔で見つめていたが、その言葉に大きく頷き、笑みを浮かべた。

「あぁ、…よろしくな、オレの、新しい家族!」
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